すごい働きをする酵素ですが、熱に弱いのです。
酵素はタンパク質からできていますから、
熱に弱くほとんどの酵素は50~60度の温度で成分が変成して
働きがなくなって(失活)しまいます。
ちょうど生卵をゆで卵にした状態で、生卵には酵素はありますが
ゆで卵には酵素がありません。
ある大学の教授は、「みなさん熱いお風呂に入れないでしょう、
それは酵素が拒否しているからですよ!」とおっしゃっていました。
酵素は生のものにあるのです。
そして、新鮮な物ほどたくさん含まれています。
★さあ、私たちの食生活はどうでしょう。
昨日食べたものを思い浮かべてください。
カレー、ハンバーグ、スパゲティ、焼き肉、焼き魚、お鍋?
ほとんどが、煮たり、焼いたり、ゆでたり、揚げたり、レンジでチン
したりした食べ物ではなかったでしょうか!
ここがポイントです。
つまり熱を加えて調理していますから、酵素が壊れてなくなっているのです。
食物が持つ酵素がないので自分自身で消化する負担が大きくなります。
また、加工食品も酵素はありません。
昔の食卓はどうだったでしょう。
そこには必ず季節の生のものや、漬け物などの発酵食品がたくさんありましたよね。
つまり酵素がたくさん取れる食事をしていたわけです。
名古屋の金さん銀さんは、お刺身、漬け物、生の手作りジュース、
冬には手作り甘酒が大好きでたくさん食べていたそうです。
つまり酵素がたくさんあるものを食べていたのですね。
★野生の動物が病気になりにくいのは、生食して食物酵素を
こわさず食べるからだそうです。
野生の動物は消化酵素を無駄づかいしないそうです、
それは生の物しか食べないからです。
自然な物しか食べていない野生動物の唾液の中には、
人の唾液のようなアミラーゼという消化酵素がないそうです。
天然の野草の中に分解酵素が含まれているからだそうです。
消化酵素が含まれている物しか食べないため、
アミラーゼを体から分泌する必要がないのだそうです。
そうやって野生動物は体内酵素を温存し、病気になりにくいのだそうです。
ところが、野生動物を捕獲して、人間が食べているような、
煮たり焼いたりした物を食べさせると、1週間で唾液の中に
アミラーゼが分泌されるようになるそうです。
これは食べ物が変われば、それにあわせて消化・吸収を行うシステム、
消化液などが変わるということを示しています。
人にペットとして飼われている動物が生活習慣病になるのも解ります。
つまり、現代の食事は酵素をたくさん必要とする食事なのです。